はい、犬神の悪霊後編です
、故郷の村帰ってきました。
加納と嫁は嫁の実家に帰ってきます。嫁の両親に相談して、お祓いをすることになります。嫁が今、大変なんで、憑き物で。
村の集会所みたいなところで、祭壇組んでレッツお祓いスタート!拝み屋みたいなオジサンが、衰弱し横になる嫁に織田無道ばりの神々しさで問いかけます。
ええぇええぇえいい!!エンコウジッ!!
とは、一言も言いません。が、それに呼応するように脇に控えていた依り代らしき、女優・白石加代子が蠢きだします。白石さんは何故かそのお顔だけで恐怖をお届けしてくれる、素晴らしい女優さんですね。跳梁跋扈する依り代白石、はい、お犬様入られました。
「あかめしじゃ~!あかめしをよこせばいんでやるぞ~!!」
何を言われてるのかよくわかりませんでした。ここ、かなり怖い場面です。その狂気。数秒後理解、「赤飯ねっ☆赤飯くれればどっかいくよっ☆」的なことを言っていたかと予測されます。
拝み屋、赤飯の用意を促します。持ってこられた赤飯の握り飯をこれまた無道ばりに、横になった加納嫁に擦り付ける。なんだか印を切っているような所作。一通り印を切り終え、さぁ、では皆さんも、と集まった村の親父たちに赤飯握り飯配ります。
さぁ、ここで親父たちの人間性が炙りだされます。それは握り飯の擦り付ける体の部位への執着です。ある親父は膝を、ある親父は腕を、ある親父は顔を、そしてやはりいました。
乳に赤飯擦り付けてる親父!!
旦那の加納目の前にいるよ!村の衆は怖いもの知らずですな。そのあと、加納嫁、憑依されたのか舌なめずりして加納に吸いつきます。これを加納拒否!!それを見た親父衆、憑依された嫁を棒やら何やらで滅多打ちに叩きます。加納嫁なのに…。
そして、加納嫁絶命…。
この後も犬神すじの娘が襲われたり、犬神すじの家の前で、藁人形を持った連中が焚火の周りで輪になって回ったり、封印された土蔵の中に座敷牢で生きていた兄さんが出てきたり。謎です。
もう、イベント盛りだくさんです。
最後の最後に、加納が死んで燃やされるのですが、死後硬直?か、なんだかわかりませんが、燃やされている棺桶の中から、グバァッ!!と腹筋を使い起き上がり、そのまま燃えながら、こちらを見続ける。という大ラスがあります。
ここで我々人間は何を思うか…。
燃える加納をぜひ見てみてください。びっくりシーンは多いのですが不思議と後に引きません。
やはり昭和の映画は最高でした!!