イップマンの4作目。完結編ですね。
やはりカンフー映画はアクションシーンのスピード感が爽快この上なしです。
息子退学、アメリカンスクール探し行く、中華総会に拒まれる、ブルース・リーが取り持つ、中秋節台無しにされる、海兵基地乗り込む。
そしてイップマン大往生。
3作目のラストで奥さんを亡くし、息子とふたり暮らし、うまく行かないもので、すれ違いの日々。学校での喧嘩により息子退学になります。
原因は相手側だけれども、暴力を振ったことを父イップに咎められます。親子喧嘩、和解をできぬまま、イップはアメリカへ。息子の入れる学校を探しに行きます。
アメリカでは、中華総会というグループに入らねば、学校への紹介状をもらえません。しかし、総会から良い顔はされません。なぜなら、詠春拳の弟子、ブルース・リーが総会の掟を破っているからです。
それは、中国武術を外人に教えてはならない。と言う掟です。
ブルースに会いに、出場中の空手大会へ。ブルース大活躍、拍手喝采です。大会後近くの飯屋へ繰り出す、イップとブルース。学校の相談します。そこへ空手大会の残党登場、いつものことだからといなしに外へ出るブルース。
さぁ、やる気スイッチ入りました。親指で鼻を擦る、コレがブルースのスイッチですね。怪鳥音を発し、空手白人を3人瞬殺。
…この顔、見たことある…ブルース・リーにそっくりな俳優さんだけれども…そうじゃない………
はい、錦織圭です。テニス選手ということしか知りませんが、こちらの錦織圭はヌンチャクです。相手が不利になり、懐に隠してたヌンチャクを振り回しますが、即座に没収!錦織・リー、奪ったヌンチャク倍速で振り回し始めます。怪鳥音共に。
あ、怪鳥音とは「ホワチャー!」「パオッ!」とかブルース・リーが口にする気合い?のようなものです。
で、ヌンチャク倍速振り回しを見せつけた後、そのヌンチャク投げ返します。相手が受け取った所で蹴り一蹴!!勝負つきます。
やはりブルース・リーは強いすな〜。
で、物語は進んで行きます…。
総じて感じたことは、小さな問題を大きくして取り返しのつかないことになっていく。針小棒大にしていく人間が、どうしても一定数いますね。それは、悔しさだったり偏見だったり、形は様々ですが。自分の中で処理しきれない感情を周りに吐露することで、事は雪だるま式に大きくなっていく。理解できる主張を持つ側も、相手の間違いを正しいことだと認めて、跪く事で、状況を解決していかなければならない。理不尽がまかり通る構図は権力の使い方から生まれてくる。そう感じます。
作中で明らかな人種差別主義者が出てきます。特徴は、歴史弱者にして、感情の抑制がきかず、他者を慮れない。
コレでは未熟者ですね。
比べて中華総会。
礼なんかするな、助け合うのは当たり前だ。
明快です。私はどっちになりたいかなと思えば、後者ですね。
まぁ映画なので!
薄ぼんやりですが、何かを学べた気がしました。
良い映画でした!
一作目から見てきましたが、イップマン年取ったな〜。でも、スピードは変わりありません!!
ドニー・イェンお疲れさまでした!