はい、日本の映画、学校。です。
山田洋次監督ですね。
夜間学校の人々、生徒と教師、取り巻く環境。勉強するということは、こうゆうことなんだなぁ。と、しみじみと感じれました。
ズバリ、良作です。
主演、先生役に西田敏行。生徒役に、田中邦衛、萩原聖人等、味のある俳優さんばかりです。
私は夜間学校というと、不良という安直なイメージを持っていました。が、そうではない。勉強する機会がなかった人が、勉強しに来るのが夜間学校ということを知りました。
この、令和の時代、大概の日本在住者は義務教育で、字を学び、計算を学び、歴史を科学を英語を美術を…。と修学していきます。
その機会がなかった人が夜間学校に通います。そこにはあらゆる人々がいます。焼肉屋の女将さん、中国と日本のハーフ、元シンナー中毒者、軽度脳性麻痺者、不登校児、競馬好きのおっさん。国籍も年齢も性別もバラバラです。
学びたい人間が、自らの意思で学校にきます。そして、そこで一緒に学ぶのです。
幸福とは何かを、みんなで考えます。お金があることが幸福なんじゃないか。たしかにそうなんだけども、そうじゃない気もする…。答えが分からない…。
それを知るために勉強するんじゃないかなぁ。
この一言に尽きるのかもしれません。
作品全体を通してのイメージは金八先生ミーツ男はつらいよ、な感じです。私、両作品とも大好きなので、楽しめましたね。
その男はつらいよ、の寅さんの声が、あるシーンで、聞こえてきます。…あれ、聞き違いかな…。と作品を見ていたら、出ました渥美清!!良い約どころです!御前様らしき人も出ます!こちらは笠智衆ではありませんでしたが。
しかし、西田敏行!!若いです!!
今では、悪役もかなりリアルに!そして恐ろしく演じられていますが、この頃の西田さんは暖かみが人の皮着て歩いているという感じですねぇ。
山田洋次作品、生きてる限り見ていきたいと改めて感じました!