くれなずめ、不思議な映画でした。
若いいい俳優さんがたくさん出ていました。
気になったのが、若葉竜也。この方、ちび玉三兄弟の三男だったのですね!!昔、テレビでよく見ていました。大衆演劇を家族でやっているやつですね!その三男の方だとは!!感慨深いものがあります。顔立ちもカッコ良いです!
で、内容ですが友人の結婚式の出し物の為に集まった、かつての友人たちが色々と内容のないような会話を楽しむ映画です。この、内容がないような感じが本当に自分が友人と喋っている時の感じでとても心地よいのです!!
そして、1つのカットが長いんですよね。これもまた良かったです。メインの演技をしている人のワキでペラペラと違う人物が無駄話をしている。しかし、それが邪魔にならず物語が進行している。
自然なんですよ、演技が!!
演劇とか見たことないのですが、こんな感じなのかな?でも、もっと一人の演技に集中させている気もしますが。
うん、そうですね。この演技の間がとても良い空気感なのです。監督の松居大悟さんはなんと私も大好きなクリープハイプや竹原ピストルのMVを手掛けているようです!!
これはなんだか、水が合うわけだ!!
で、物語は結婚式が終わり二次会までの時間をダラダラと歩きながら、店を探しつ暇つぶしをしています。
高校からの昔話、カラオケの思い出、演劇についての口論、呑んだ夜の眠りにつく前の語り、久しぶりにあった束の間の戯れ、一瞬の誰かの葬式帰りの駅での見送り。全てが今につながる思い出です。
で、唐突ですが成田凌さん、実は死んでいたようです。
いや、なんとなく会話の節々でそんな気もしていたのですが、まさか本当にそうだとは…。悔いがあってこの世に残ってるわけではなく、周りの友人たちの想いがまだ、成田さんを形としてなしているようです。
で、後半に一気に畳み掛けてきます!オモシロパートを!まず、突然に成田さんがいなくなります。こんな呆気なく成仏するのか〜と、みんなでしんみりしている所、突如麦わらおじさんとして登場し、炎に包まれ美空ひばりのような赤い格好で現れます!!不死鳥フェニックス(ガルーダ?)として!!で、なんやかんや騒ぎながら各々が自分の心臓を取り出し、不死鳥成田に投げつけます!!ハァ?!な展開なのですが、とても自然です。いや!自然ではないのですが、嫌な不自然さはなく、いつの間にかコントに切り替わっています!!でも、俳優さん必死の形相のアンバランスさがとてもシュールで楽しいです!
で、話がまとまったところで、二次会での出し物のシーンに移ります。赤フンドシで、ウルフルズの「それが答えだ!」で踊る踊る、男らが汗を滲ませて踊る踊る。
夕日が暮れなずむ中。また生活は続いて行くんだなぁと思える、他愛ない会話で終劇。
なんだろう…。良かったです!!ラストのコント、赤フンウルフルズ込で感動できました!!
新しい何かを見た気がして!!
是非オススメしたい映画です!
久しぶりにウルフルズが聞きたくなりました!!
エンヤコラ明日へ大爆走!!