わたし。みました。

最新作に疎い私が、一昔前の作品を見て、感じたままお伝えします。

地獄 *私は死に顔!見どころは各自でお気づきを!*

地獄

これはこれは、勉強になりましたね。爺さん婆さんの口伝よりもビシッと身に染みて、戒めになる作品でした!

 

人身事故→彼女の両親に挨拶→破断→実家での十周年→集団服毒→地獄めぐり!!→皆と再開→それではゴキゲンヨウ!

 

1960年の作品です。セリフの言い回し、聴き取りづらさ、死体役の顔に過剰なファンデーション(白)、本域の叫び声!どこを切り取っても文句なしの60年代新東宝映画!!

 

もう最後20分の話をしちゃいます!!

 

叫ぶ!叫びに叫ぶ!まぁ地獄なんでね、心地よくは無いんですよ。痛いのですよね、そりゃ地獄ですから。ラスト20分圧巻の阿鼻叫喚!に加えて、いつの間にか生まれていた娘を探して地獄の四丁目!逆・母を探して3000里のイベントも同時発生します!!忙しい!!

 

ここら辺が、タイトル通り「地獄」を余すことなく体感できますね。もう、令和なんでね、非常に安いグロさです!!そこに演者の腹の底からの雄叫び!

 

妙味!!

話が前後してしまいますが、冒頭に主人公の友人がひき逃げします。居合わせた主人公、悩みます。で、何の因果か周りも不幸になっていきます。で悩んで実家に帰りますが、そこでもまた人間の欲深さ爆発し、連鎖的に不幸な出来事の大安売り!!もってけ泥棒状態(不幸を)!!!で、なんやかんやあって、地獄落ち!!

 

現世パートと地獄パートの二本立てです!

 

で、先ほどフライイング書いて知った通りの地獄の阿鼻叫喚運動会!勿論、試験も何にもないいいい!めちゃくちゃ自由に作られた作品じゃなかろうかと思います。

 

地獄にみんな仲良く落ちていくのですが、特に目を引くのは友人の田村!現世で轢き逃げをしたやつです。田村はやたら脅迫めいたことを言い、独特の調子で主人公にカラみます、嫌な野郎です!それだけ俳優の演技が上手いということなのでしょうね。田村は生きてる時こそペチャクチャと喋りますが、第二部の地獄パートではほぼ叫んでいます、何かを悟ったかのように。

 

でもね…そんな田村にもワンシーンだけ最高にカッコいいシーンがあるのですよ。それは…。

 

線路で座り込み、赤いポロシャツ!黒いスラックス!ウルトラブラックのサングラス!頭は角刈りぃぃぃぃ!!!

 

いや、痺れましたね。このファッション!!めっちゃカッコいいです!!私の中では、田村かジェームス・ディーンか!!!

 

はい、言い過ぎでした。ジェームス・ディーンとはやっぱり比べられんすね!

とにかく、いいシーンなのです。そんな格好良くても他の部分で帳消しにする田村なのですが…。

 

ところで、一つお耳に入れたき情報が御座います。

 

奪衣婆に相方がいるのをご存じでしょうか?まず、奪衣婆とは三途の川を渡ってきた亡者の服を脱がす婆さんです。服を衣領樹(えりょうじゅ)という樹に掛け罪の重さを測るという婆です。その相方こそは…。

 

懸衣翁(けんえおう)!!

こやつが、婆さんからパスされた衣服を樹上に掛ける爺さんなのです。初めて知りました。だって奪衣婆のワードのほうが強すぎですからね!

 

地獄。表現が難しい今こそ、シンプルに「地獄」味わってみるのもいいかもですね。

 

あぁ、これで明日から悔い改め生きて行けそうです!!

 

 

こちらの絵本も、子供と一緒に読むと黙り込んでしまう。それが、「地獄」エフェクト!!