タロウのバカ!!!
これは大森立嗣監督ですね!麿赤兒の息子さん!
大森南朋の兄さん!凄い家族ですね。
苛つく吉岡→國村隼さん早々に退場!→タロウ細っ!→襲撃→報復→頭打ったら病院へ!
スピード感ありました。グイグイ物語が進んでいきます!エージとスギオとタロウ。もう滅茶苦茶な3人です。ここまでよく生きてこられたなぁ、災厄に見舞われずよくここまでたどり着けたなァ!お前ら!!
最近見たドラマ「コントが始まる」で共演の記憶も新しい、菅田将暉と仲野太賀。このコンビが出るというだけでも、熱くなるものがありました!
しかし、役どころは全く違うんですよね。デストロイ、です。ふたり揃ってデストロイ、ですね。3人目のタロウ、爆竹野郎です。弾けております。
朝起きて、テンション上がり、こう叫びます。
つかもうぜドラゴンボール!!
ピストル片手に、弾けるように歌いだします!!
このタロウがずっとテンション爆アゲでゲヘヘギャハハと笑っております。どこか感情を育てきれずに今に至るという少年です。
タロウの友達にダウン症の少年と少女がいます。この二人はいつも橋の下にいて仲良く遊んでいます。女の子のが自己紹介の歌を歌うのですが、こんな感じです。
私の名前はアイコです。
これからもこの先も。
変わらないまま変わり続けていく。(うろ覚えですが…だいたいこんな感じです)
ガツンときました…!!なんとも、確実に幸せになれないであろう破滅型の三人組と自分はこうである!と、歌うアイコの隔たり、落差、ピントの違い、生命の見通し!!
なんじゃこりゃ!!
と、ゾワゾワしました!で、大雨が降るシーンがあるのですが、そこで仲良しだった男の子が川に浮いている!!動かずうつ伏せで!そこでまた川岸からアイコが歌います。
私の名前はアイコです〜♪
なんか凄いものを見てしまった感覚ですね。で、ですね、この歌の音調が、アレどこかで聞いたことあるような…。
シャグズです。60年代の奇天烈姉妹バンド!!その出で立ちからは想像できない超音波ミュージック!一度聞いて頂かないと説明自体難しいのですが…。
ぐるぐるバット百回したあと高さ5メートルの平均台を目隠しで歩く、その前にウォッカを駆けつけ三杯打ち込んで!!
とにかく、平衡感覚が破壊される音楽なのです。アイコの歌に、私はシャグズを見ました!
アイコの歌が、この作品の一つの肝であることは間違いなしです!!
これは見るべき衝撃作です!!
お口直しに!!
大森立嗣監督の弟、大森南朋さんのバンド「月に吠える」!
「夜の雲」沁みる名曲です!