1969年というのは、音楽好きの方たちならば、あ~あれね。とわかってしまうくらい当たり前なイベントがありました。
その名も、WOODSTOCK!!!
一度くらいは聞いたことありますよね。当時のアメリカのカウンターカルチャーの象徴とされるものだったようです。
て、その同じ時期にニューヨーク ハーレム地区のマウント・モリス公園にて行われた。
ハーレム・カルチュラル・フェスティバル!!
これが今回ご紹介の映画の題材です!WOODSTOCKが白人系のフェスティバルに対して、こちらは黒人系やマイノリティが多めの一大イベントでした。そこにあやかってか、
BlackWOODSTOCK!!
と、言われていたようです!!
作品は主にライブ映像と、オーディエンスの反応、当時を振り返っての関係者インタビュー、という構成ですね。
見始めて早速驚いたのですが、若いスティーヴィー・ワンダーが早速出ています!!歌も凄いのは当時からでしたが、ドラムもめちゃくちゃイイ感じに叩いてる!!
よく、黒人さんにしか出せないリズムとかなんだとか、したり顔で言う人がいますが。
あ、このこと言ってんだ…!
と、納得してしまう、感極まるドラミング!しかも歌いながら!
どんどん出てきます、色々なアーティストが!
マヘリア・ジャクソン。この人知らなかったんですが、イイ声して歌われます。目をつむり。首をカクカク!座頭市かと思う程の首のカクカク稼働!いえ、そんな所は、気にするところじゃないんです。もう、なんて表現していいか分かりませんが。
ブルージーなんですよ。苦いんです、歌が。それでいて滲みてくるのは何なんでしょうか?
当時を語る人が言ってました。
我々にはマヘリア・ジャクソンがいる。
何だか、歌を聞いたらわかりました。自分の文化、自分の側に、このマヘリア・ジャクソンがいると思えば。
なんでも来いや!!乗り越えたらぁ!!という気持ちが強くなる感じが!
そして、グラディスナイト&ザピップス、この方達踊りがとても良かったです。
女性が歌い、その脇で男性3人が1つのマイクに顔を寄せ合い歌います。まぁ、歌うだけなら珍しくもないのですが。
めちゃくちゃシンクロした動きをします!それこそ波のような!ずーっと見てられるような、三者三様の動き、それでいて合わすところはビチィッと合わせてくる。コーラスの方たちがここまでやるとは、やはり黒人さんてポテンシャルがめちゃ高いし、練習努力してます!
で、一番印象残ったのがソニー・シャーロックです。
出で立ちは大きな体にギターを持ち、真っ黄色のスーツ?ワンピース?何でしょう、形状が分からないのですが、黄巾賊を彷彿とさせる黄色さ!色物かなと思い見ていましたが、ギターをかき鳴らす姿は正に前衛的なノイズサウンドでした!
ギギギギギギギギギ…!!と弦が切れんばかりに加速していく、ピッキング!!
こ、こ、この人、メタ糞カッコいいです!!!
即、他の音源を探してしまいました!BlackPower の凄さにやられました。そして御姿は黄巾賊風。
カッコ良すぎっしょ!!!
他にも、フェスティバル中に人類が初めて月に立った、という速報が。観客にインタビューしますが。
技術者はすごいと思う。けど、こっちのフェスのほうが大事なことだね。
月に行く開発費出すなら、ハーレムの俺たちを救えることも出来るのに。政府は月に金を使った。
等々。的を得た感想ばかりで素敵でしたね。
とにかく、素晴らしい映画です!
なんとなく、黒人さんて、みんな同じ顔かなと思ってましたが。これを見て、私見分けがつく能力を得れた気がします!!
口癖にしようかな!
オー・ハッピー・デイ!!