行き止まりの世界に生まれて
スケボーをする若者のドキュメンタリー映画でした。
アメリカはイリノイ州ロックフォードで暮らす、3人のスケボー青年達を記録するドキュメンタリーです。
15歳の頃から家に帰らずスケボーをして生きてきた、ザック。そんなザックに憧れて仲良くなっていった黒人キアー。その二人を撮影しフィルムを作るチャイニーズアメリカン、ビン。
3人の若い時からの記録を現在の状況に重ねて作られた構成です。
ザックはスケボーしながら好きなように生きています。そんな中、付き合ってるニナに赤ん坊ができます。喜び仕事を始めるザックですが、共働きになりニナとすれ違いが生じてしまいます。
そして別居。
キアーは今でこそいい笑顔を見せる青年ですが、少年時代には怒りを抱えていました。厳しすぎる父親と喧嘩をしてしまい、それが今も心にしこりを残しています。
ビンも幼少時に継父から、母の目の届かぬ所で虐待を受けていました。それが今でも思い出すと怒りというよりは、不安になってしまい震えが起こるという状態です。
三者三様ですが、幼少時に心の傷を負い、スケボー仲間とつるむうちに癒やされ大切なモノを、家族というものを感じていきます。
そして、過去と向き合い、現在の暮らしの苦しみを解決していこうともがいていきます。
各々の問題の完璧な解決というものはありません。ですが、今を前進させようと一歩進むこと、進むことを考えること、考えるために日々の苦しみを感じること。どこかしらの状態でも、自分は気付かずとも問題の解決に向かい始めているのかなと思います。
ザックは働くことで日々を変え、キアーは育った街を出ることで生活を変え、ビンは母に虐待を打ち明けることで過去と向き合い始めます。
この三人を見ていると、現状をクソだと感じて、それを変えようとしていくことの大切さ。家族ではないが家族以上に自分に寄り添ってくれる仲間という存在の大きさに気付かされます。
問題にぶち当たっている人、全ての人への解決策には勿論ならないとは思います。再現性は個人の環境によっては全く無いとも思います。
それでも、この三人が未来に気持ちを向けているという事実は、国こそ違えどフラットな感覚、近場にありそうな感覚として、何だか世界が明るく感じられました。
明日も仕事があることを、悪くないな、と思えるように2、3日は頑張れそうな映画です!!
スケボー系の良い映画は、
主人公のロン毛がカッコいいです!
mid90s
スケボーに若い頃会えてたらやってたなぁというもう一つの青春疑似体験出来ます!
これらもオススメあります!
通勤にスケボー乗ったろかな!!